2007/12/26
神結月26日
「揶矯っ城下町に行きます。付き合って下さいません?」
朝も早くから窓を叩くのは誰かと思えば…俺の主人、璃緒様。
「璃緒様…王様の許可は頂いているんですか?」
もちろんもらっているはずもなく「いいえ」とにっこり笑って応えた。
「いけません。今日も午後からパーティーがあるはずでしょう?それまでにやらなければならない事がまだたくさん…」と俺は指折り数えていく。
「揶―矯。余計な事は考えなくてよろしい。一緒に来るか、黙って置いて行くか…どちらになさいます?」
俺の顔の前にピッと細い指を立てて魅惑的と名高い笑みを浮かべる。
もちろん俺には城に連れて戻るという選択もあったのだが、無理に連れて帰ると次はどんな危険な手で城下に出ようとするか分からないし、彼女の怒りを買った者達の末路を思うと…その選択はあり得ない。
そのまま押し切られとうとう付いて行くことに。視線の先で彼女の黒髪がリズムよく揺れていた。その髪を結わえている星形の髪留め。
…そういえば昨日シュナウザー家で星形の物が全て盗まれたと聞いた。更に昨日、璃緒様が数刻の間行方不明だったと女中達が騒いでいた。その後庭で発見され、本人は夜風に当たっていたとの事だが。
「…まさか…な」
まさか盗みはしていないだろうが、このやんちゃな姫君は確実に一人で城下町に出歩いている。それも女性が一人で出歩いて無事にすむとは言えない時間帯に。
俺は確信に限りなく違い疑念を抱き背筋に冷や汗を覚えた。
やはり王様に言われた通りに姫の護衛役をさせてもらおう。
朝も早くから窓を叩くのは誰かと思えば…俺の主人、璃緒様。
「璃緒様…王様の許可は頂いているんですか?」
もちろんもらっているはずもなく「いいえ」とにっこり笑って応えた。
「いけません。今日も午後からパーティーがあるはずでしょう?それまでにやらなければならない事がまだたくさん…」と俺は指折り数えていく。
「揶―矯。余計な事は考えなくてよろしい。一緒に来るか、黙って置いて行くか…どちらになさいます?」
俺の顔の前にピッと細い指を立てて魅惑的と名高い笑みを浮かべる。
もちろん俺には城に連れて戻るという選択もあったのだが、無理に連れて帰ると次はどんな危険な手で城下に出ようとするか分からないし、彼女の怒りを買った者達の末路を思うと…その選択はあり得ない。
そのまま押し切られとうとう付いて行くことに。視線の先で彼女の黒髪がリズムよく揺れていた。その髪を結わえている星形の髪留め。
…そういえば昨日シュナウザー家で星形の物が全て盗まれたと聞いた。更に昨日、璃緒様が数刻の間行方不明だったと女中達が騒いでいた。その後庭で発見され、本人は夜風に当たっていたとの事だが。
「…まさか…な」
まさか盗みはしていないだろうが、このやんちゃな姫君は確実に一人で城下町に出歩いている。それも女性が一人で出歩いて無事にすむとは言えない時間帯に。
俺は確信に限りなく違い疑念を抱き背筋に冷や汗を覚えた。
やはり王様に言われた通りに姫の護衛役をさせてもらおう。


